• ピアノのための「ラチェルタ」

    さて、4月7日のかわさき区ビオラコンサートでは、私の作曲した短い曲「Lacerta」も演奏させていただきました。

    Lacertaとはラテン語でトカゲ座のことなのですが、演奏会当日のMCで「家の庭に時々現れるヤモリから着想を得た」と説明した際、ヤモリがなぜ星座であるトカゲ座に結びついたのか、矛盾が残ってしまったことに気づきました…。

    そんなわけで、今更ですが、タイトルや曲の雰囲気を決めるきっかけになった、エピソードを共有したいと思います。

    昨年の夏、実家の庭の菜園にしかけられていた虫取りテープに、1匹のヤモリがかかってしまいました。救出しようとしたのですが、しっかり張り付いてしまって、簡単には剝がせません。助けたときにはすっかり弱ってしまい、そのまま息を吹き返すことはありませんでした。

    私は死んだヤモリを土のくぼみの上に横たえ、傍に咲いていた花を上におきました。その後様子を見てみると、ヤモリの周りに無数のアリが群がっており、更に数時間後には、彼らに運ばれたのか、そこにヤモリの姿はありませんでした。

    きっと今頃、夜空の星となって再び自由に走り回っているかもしれない…。

    自然の沙汰を間近で見て、感慨深く思った記憶です。

     

     

     

  • かわさき区ビオラコンサートが終わりました

     4月7日(水)、川崎にて行われましたビオラコンサートが無事に終了いたしました。

    会場の川崎市役所ロビーは天井も高く、素晴らしい音響でした。ステージの周りには区の花・ビオラが飾られており、温かい雰囲気の中気持ちよく演奏することができました。

    今年は10年目とのこと、こうした文化イベントが地域の皆様に長く親しまれ、また継続することは決して容易ではないと思います。

    前半は良く知られた春の名曲、後半は普段あまり耳にする機会の少ない曲で構成しました。MCにて曲目解説を入れましたが、それでも少し難しい印象になってしまったかもしれません。バランスって難しいですね。それにもかかわらず、会場の皆様に最後までお聞きいただけたことは私として大変嬉しい限りです。

    演奏会の写真がこちらにてご覧いただけます。

    準備から当日まで、細やかにサポートして下さったスタッフの皆様にも、深く感謝申し上げます。

    今回日本初演だったロンパネン氏の「サクラ」にちなんで、桜の写真を1枚。

     

     

     

     

  • 4/7 川崎区ビオラコンサートに出演します

    すっかり暖かくなりましたね。 皆様いかがお過ごしでしょうか。

    さて、来週4月7日(水) 12:10より、川崎区役所ロビーにてお昼のコンサートに出演します。

    この時期定番のグリーグやメンデルスゾーンから隠れた名作まで、色々な国の、春にちなんだ曲を中心に40分程度のプログラムを演奏します。

    お近くの方は是非お立ち寄りください!

     

  • 粘土で造形 – 現代音楽を聴きながら

    さて、先日友人から、こんな素敵なプレゼントが届きました。

     

     

    発砲ビーズ粘土とモザイク、ウニみたいなボール、グリッター。

    グリッターは片づけが大変になってしまうので使いませんでしたが、粘土とモザイクを使って、正体不明の抽象的な造形を…(笑) 小学校以来の粘土遊びに没頭しました。

     

     

     

    実は、これは2月初めにヘルシンキで行われたオンラインの複合芸術祭「KIERROT」の一環で使われたものです。視聴者が現代音楽を聴き、そこから得た印象で自由に造形するというものでした。私は海外から直前に申し込んだため、公演日には参加できなかったのですが、友人が後から余っていた自身の分を送ってくれました。

    聴いたのはこちらの曲、KIERROT芸術祭のために書かれた作品です。

    このオンライン企画については、近日中にまた報告したいと思います。

     

  • 日本・フィンランド新音楽協会 コロナ禍アンケート

     私の所属する日本・フィンランド新音楽協会では、2020年8月以降、コロナ禍においての芸術活動、在り方などについてのアンケートが行われました。日本人会員、そしてフィンランドの芸術家による回答の抜粋が紹介されており、私の回答も掲載されています。それぞれの立場からの多様な回答が寄せられ、私自身も大いに考えさせられました。

     

  • 演奏動画:5つの小品 (A. d. ヴァレ=ラッタンツィオ)

     久しぶりの投稿となってしまいました。

    先日、新たな演奏動画をアップしました。

     

     

    アレハンドロ・デル・ヴァレ=ラッタンツィオの「5つの小品(2020)」です。ラテン系の心地よいダンスのリズムに乗って、ところどころに教会旋法を用いた、どこか哀愁あるメロディーが聞こえてきます。

    彼はコロンビア出身の作曲家で、ウィーンで作曲を学んだのち現地を拠点に活躍しています。彼は10月ウィーンでの演奏会でお世話になった会場でキュレーターでもあります。

    (追記 3/19:その後、作曲者より献呈を賜りました)

  • リサイタルの動画 – Der Spielzeugkasten @ Alte Schmiede, Vienna –

     さて、先日記事に書いたウィーンの演奏会の映像がアップされたので、紹介します。

    初演の「アルマクの砂場 (Sandbox of Almach)」は33:39からです。
    ちなみにアルマクとはアンドロメダ座の中の星で、望遠鏡で拡大してみると合計4つの小さな星の集まりから成っています。

    ライブなので後から見て「ああ、ここをもう少しこう弾けたらよかったのに…」と隠したくなるところもそのまま。色々言い出したらきりがありませんが、これは毎回のこと。精進あるのみですね。

    また次のコンサートを楽しみに、今日もピアノに向かいます♪

  • ウィーンでのリサイタル Der Spielzeugkasten @ Alte Schmiede

    前回の投稿から、ずいぶん間隔が空いてしまいました。
    皆様いかがお過ごしでしょうか。

    先日は、ウィーンにて現代音楽を中心としたリサイタルがありました。

    プログラムは、「音楽のおもちゃ箱」と題して、無邪気な子供らしさや、遊びをテーマにした曲、またそのような雰囲気の曲。グバイドゥーリナの同名の曲集から数曲、アルヴォ・ペルト、クレネック、クルターク、藤倉大、吉松隆といった作曲家の作品がプログラムに並びました。

    ハイライトは、友人のアリ・ロンパネンが私のために作ってくれた新曲「アルマクの砂場」の初演。この曲はフランスの学者ロジェ・カイヨワが子供の遊びを4種類に分けて考察した著書「遊びと人間」から着想を得て書かれたものですが、曲は子供の遊びでは済まないくらいの、絶え間ない音の嵐‼どうにか無事に(?)終わり、ほっとしています。

    ちなみに、その曲をイメージして私が描いてみたスケッチがこちら:

    今回はコロナ対策で客席数を減らす代わりに、ライブ放送がされました。Youtubeでも公開になるそうなので、アップされたらお知らせします。

    演奏会の様子から1枚。ライブのための機材がたくさん並んでいます。

     
    © Alte Schmiede
  • 新たな録音 :A. ロンパネン「Saturnian Aurorae(土星のオーロラ)」

    久しぶりの投稿になってしまいました。

    緊急事態宣言中に始まり、その後も多くの演奏家がZoomなどを使って、オンラインコンサートやアンサンブルなど新たな試みを発信しています。私はアンサンブルにはまだトライしていないのですが、オンラインレッスンを行っています。通信の影響で音に時間差が出てしまったりして、対面ではできることが思うようにいかないこともありますが、それでも工夫次第で可能性は広がるものだと思いました。

    さてそんな中、先日新たに録音した曲がこちら:

    前回「サクラ」に続き、A. ロンパネン氏の「土星のオーロラ」です。漂うような雰囲気が夜空のオーロラを思い起こさせます。

    彼は作曲の際、タイトルはいつも曲を作った後につけるそうで、この曲も特に土星やオーロラを意識して作ったのではないそうです。タイトルを考えるときには、なるべく固定観念を植え付けてしまわないよう気を配っているとのこと。ちなみに私自身はオーロラを一度も見たことがなく、一生のうちにどこかで見られるチャンスがあればいいなと思っています。

  • 初演予定の曲と、新たな録音(A. ロンパネン:「サクラ」)

    首都圏でも外出自粛要請が出され、状況が悪化する一方ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

    私は目下、ヘルシンキにいる作曲家の友人が制作中の曲を練習しています。20分近くになる予定の曲で、音数も多く、さらに即興の箇所もあります。現在3/4あたりまで出来上がっていて、最も難しそうなクライマックスの部分がこれから送られてくる予定。

    最近、その同じ友人が3年前に作曲した、短いピアノ曲を録音しました。

    彼の友人の娘さんがサクラちゃんという名前で、彼女が生まれた際に書いた曲だそうです。桜の写真は、私が近所の公園で撮影しました。
    CD録音ではなく、自分の機械での簡単なものですが、今の時期に合った映像と共に聞いてみて下さい♪