久しぶりの投稿となってしまいました。
先日、新たな演奏動画をアップしました。
アレハンドロ・デル・ヴァレ=ラッタンツィオの「5つの小品(2020)」です。ラテン系の心地よいダンスのリズムに乗って、ところどころに教会旋法を用いた、どこか哀愁あるメロディーが聞こえてきます。
彼はコロンビア出身の作曲家で、ウィーンで作曲を学んだのち現地を拠点に活躍しています。彼は10月ウィーンでの演奏会でお世話になった会場でキュレーターでもあります。
(追記 3/19:その後、作曲者より献呈を賜りました)
Pianist
久しぶりの投稿となってしまいました。
先日、新たな演奏動画をアップしました。
アレハンドロ・デル・ヴァレ=ラッタンツィオの「5つの小品(2020)」です。ラテン系の心地よいダンスのリズムに乗って、ところどころに教会旋法を用いた、どこか哀愁あるメロディーが聞こえてきます。
彼はコロンビア出身の作曲家で、ウィーンで作曲を学んだのち現地を拠点に活躍しています。彼は10月ウィーンでの演奏会でお世話になった会場でキュレーターでもあります。
(追記 3/19:その後、作曲者より献呈を賜りました)
さて、先日記事に書いたウィーンの演奏会の映像がアップされたので、紹介します。
初演の「アルマクの砂場 (Sandbox of Almach)」は33:39からです。
ちなみにアルマクとはアンドロメダ座の中の星で、望遠鏡で拡大してみると合計4つの小さな星の集まりから成っています。
ライブなので後から見て「ああ、ここをもう少しこう弾けたらよかったのに…」と隠したくなるところもそのまま。色々言い出したらきりがありませんが、これは毎回のこと。精進あるのみですね。
また次のコンサートを楽しみに、今日もピアノに向かいます♪
前回の投稿から、ずいぶん間隔が空いてしまいました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日は、ウィーンにて現代音楽を中心としたリサイタルがありました。
プログラムは、「音楽のおもちゃ箱」と題して、無邪気な子供らしさや、遊びをテーマにした曲、またそのような雰囲気の曲。グバイドゥーリナの同名の曲集から数曲、アルヴォ・ペルト、クレネック、クルターク、藤倉大、吉松隆といった作曲家の作品がプログラムに並びました。
ハイライトは、友人のアリ・ロンパネンが私のために作ってくれた新曲「アルマクの砂場」の初演。この曲はフランスの学者ロジェ・カイヨワが子供の遊びを4種類に分けて考察した著書「遊びと人間」から着想を得て書かれたものですが、曲は子供の遊びでは済まないくらいの、絶え間ない音の嵐‼どうにか無事に(?)終わり、ほっとしています。
ちなみに、その曲をイメージして私が描いてみたスケッチがこちら:
今回はコロナ対策で客席数を減らす代わりに、ライブ放送がされました。Youtubeでも公開になるそうなので、アップされたらお知らせします。
演奏会の様子から1枚。ライブのための機材がたくさん並んでいます。
久しぶりの投稿になってしまいました。
緊急事態宣言中に始まり、その後も多くの演奏家がZoomなどを使って、オンラインコンサートやアンサンブルなど新たな試みを発信しています。私はアンサンブルにはまだトライしていないのですが、オンラインレッスンを行っています。通信の影響で音に時間差が出てしまったりして、対面ではできることが思うようにいかないこともありますが、それでも工夫次第で可能性は広がるものだと思いました。
さてそんな中、先日新たに録音した曲がこちら:
前回「サクラ」に続き、A. ロンパネン氏の「土星のオーロラ」です。漂うような雰囲気が夜空のオーロラを思い起こさせます。
彼は作曲の際、タイトルはいつも曲を作った後につけるそうで、この曲も特に土星やオーロラを意識して作ったのではないそうです。タイトルを考えるときには、なるべく固定観念を植え付けてしまわないよう気を配っているとのこと。ちなみに私自身はオーロラを一度も見たことがなく、一生のうちにどこかで見られるチャンスがあればいいなと思っています。
首都圏でも外出自粛要請が出され、状況が悪化する一方ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は目下、ヘルシンキにいる作曲家の友人が制作中の曲を練習しています。20分近くになる予定の曲で、音数も多く、さらに即興の箇所もあります。現在3/4あたりまで出来上がっていて、最も難しそうなクライマックスの部分がこれから送られてくる予定。
最近、その同じ友人が3年前に作曲した、短いピアノ曲を録音しました。
彼の友人の娘さんがサクラちゃんという名前で、彼女が生まれた際に書いた曲だそうです。桜の写真は、私が近所の公園で撮影しました。
CD録音ではなく、自分の機械での簡単なものですが、今の時期に合った映像と共に聞いてみて下さい♪
3日間にわたるウィーンでの演奏会が終わり、先日日本に帰ってきました。
2週間弱の滞在でしたが、仲間と一緒に演奏し作品について語り合い、音楽を作り上げていく作業はとてもとても楽しいものでした。
語りかけるような優しい旋律から、渾身の演技と共に激しい超絶技巧まで披露してくれたアンナ、その振付・演出を担当してくれたヘザー・タン。
素敵なアオザイ姿で、たくさんの難曲を持ち前の芯のある音色で多彩に生き生きと表現してくれた齋藤志野ちゃん。
オーガナイズしてくださったレナード先生、今回初挑戦の自作自演作品を丁寧に添削してくれた作曲家のアリ、忙しい中いらして下さった方々、本当にありがとうございました。


演奏会の翌日にウィーンを発ったそのわずか2日後、コロナウイルスの影響で楽友協会や国立歌劇場など、100人を超える人が集まるオーストリア内のイベントやコンサートなどが、3月いっぱい中止になりました(現在4月頭までに延長)。私の演奏会のあったスタジオも、メインで大きなジャズライヴを運営している会場のため、全公演の休止を余儀なくされています。当時、ここまで影響が大きくなるとは思っていませんでした。
とても残念なことですが、早く終息することを願ってやみません。
今、ウィーンに来ています。
朝鳥の声を聞きながらこの文章を書いていましたが、東京とは違った種類の鳴き声が聞こえます。そして、石造りの建物が多いせいでしょうか、残響が長く、とてもよく響いて聞こえます。日本でピアノを弾くときも、レッスンで「ヨーロッパの建物の中で弾くともっとよく響くから、それをイメージして弾くように」と言われていましたが、楽器だけではなかったのですね。
こちらでもコロナウイルスの患者は増えており、最近まではどこかまだ他人事のような雰囲気がありましたが、差し迫った問題になってきたようです。先日ウェットティッシュや除菌用ハンドジェルを買おうとドラッグストアに行くと、その棚だけ空になっていました。
さて、今週木曜日から土曜日までの3日間、20世紀前半~後半の音楽によるプログラムの演奏会に出演します。
初日はコロラトゥーラ・ソプラノのアンナ・イーリンクと、リゲティやコーシャなどハンガリーの作曲家によるプログラム。2日目は私のソロで武満徹や一柳慧、メシアンなどを弾きます。3日目はフルートの齋藤志野ちゃんと一緒に、尹伊桑や吉松隆などアジア文化圏の曲を中心に演奏します。
https://www.porgy.at/events/9784
https://www.porgy.at/events/9785
https://www.porgy.at/events/9786
久しぶりの室内楽ですが、素晴らしい仲間と共に演奏できるのがとても楽しみです。
早いもので、来週からはもう師走ですね。
さて、来年3月にウィーンでソロと室内楽の演奏会があるのですが、練習中の曲の中にこんなものがあります。
ハンガリーの代表的な現代作曲家、ジェルジュ・リゲティのオペラ「ル・グラン・マカーブル」の中の演奏会用アリアですが、なかなかパンチの効いた曲です。
ソプラノ歌手との共演ですが、オーケストラパートを担当する私も弾きながら叫んだり、打楽器を口三味線で表現したり、紙を破いたり(笑)…と、常に混乱しながら地道に練習しています。
合わせたときにどんな感じになるか、今からちょっと楽しみです。
私はグラーツで現代音楽を勉強していたのですが、そのときの思い出のひとつがこちら。

普通2台ピアノの曲は平行あるいは向かい合わせにして2人で弾きますが、今回は写真のような角度で配置して、両方の鍵盤を一人で弾きました。
弾いたのはこの曲。
George Friedrich Haas作曲「リゲティへのオマージュ」。
少しずつ変化していく和音を20分間ひたすら連打し続ける、なかなかハードな曲です。
手のポジションに合わせて座る位置を移動しなければいけないので、学校の事務室からキャスターのついた椅子を借りて演奏しました。
この曲、よく聞くと何だか歪んだ響きがしませんか?実は、右側のピアノが敢えて1/4音低く調弦されています。2台のピアノで同じ音を弾いても、微妙にずれて聞こえるよう効果を狙っているのですね。
作曲家によると、自分と奥様それぞれのピアノが同じ部屋に並べておいてあったそうですが、この調弦のアイディアを奥様に話したところ、「いいわよ、でも調弦を施すのはあなた自身のピアノにしてよね」言われたそう。それで自分のピアノが右においてあったので、右手側のピアノを調弦することになったとのことです。
特殊な調弦は場合によって楽器に負担になることがあるので、普通の演奏会場ではなかなか許可が出ないこともあります。この曲を演奏したのは学校のホールでしたが、使用して良い楽器がきちんと決められていました。こういった曲の演奏は会場の理解もないと成り立たないので、貴重な体験をさせていただいたのだと改めて実感しました。