• リサイタル「真夜中の歌」エストニア、フィンランド公演が終了いたしました

    9月6日から9月16日まで、エストニア (パルヌ、タルトゥ、タリン) とフィンランド (ヘルシンキ、ユーカ) にて行われた合計5回のリサイタルを終え、帰国してまいりました。

    「真夜中の歌」と題し、上記2か国と日本の作品によるプログラムを組ませていただきました。

    エストニアの作品は私にとって初めてで、選曲の段階から多くの興味深い作品に触れることができました。

    またフィンランドの作品からは、カイ・ニエミネン氏の「ナイチンゲール…真夜中の歌…そして朝の雨… 」、そしてアリ・ロンパネン氏の「向日葵」を初演させていただきました。

    今回は全体を通して新曲が多く、自分にとっても大きな挑戦でした。また会場によっては鍵盤が足りない、あるいは鳴らないといったハプニングもありましたが、無事に(?)終えてほっとしています。

    各地でお世話になりました皆様、お越しくださった皆様、そして応援して下さった全ての方々に心から感謝申し上げます。

    <演奏曲目> ※会場によって組み合わせを少しずつ変えました

    ウルマス・シサスク:銀河巡礼第1集 作品10より みずがめ座 (夢)、こぐま座 (平和)、こと座 (幸福)
    ヘレナ・トゥルヴェ:3つの歌
    アルヴォ・ペルト:パルティータ 作品2
    カイ・ニエミネン:ナイチンゲール…真夜中の歌…そして朝の雨… (献呈作品、9/6 初演)
    アリ・ロンパネン:向日葵 (9/6 初演)、エラキス
    セリム・パルムグレン:3つの情景による夜想曲 作品72
    小林聡羅:グラス・スワン
    佐藤聰明:ピエタ
    一柳慧:雲の表情VIII「久毛波那礼」

  • エストニアとフィンランドで演奏会に出演いたします

    まだまだ暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

    9月6日から9月16日にかけて、エストニア3都市とフィンランド2都市で、リサイタルに出演させていただきます。

    「真夜中の歌」と題し、エストニア、フィンランド、日本の作品を演奏いたします。フィンランドの作曲家、カイ・ニエミネン氏とアリ・ロンパネン氏によるそれぞれの作品の世界初演も予定しています。

    ↑主催者がこんなものを作ってくださいました

    プログラムを考えるにあたり、色々と欲張った結果、自分にとってなかなか手強いものになってしまいました。しかし、それぞれの作品に向き合いながら、多くのことを勉強させていただいています。

    出発を前に心臓が飛び出そうになっていますが、無事に終えたら、またご報告させていただきます。

  • 5月16日(金)「高橋絵里子ピアノリサイタル」終演いたしました

    5月16日(金)、「高橋絵里子ピアノリサイタル」が無事終演いたしました。お忙しい中お越しくださった皆様、配信でご視聴くださった方々、会場にてサポートいただきました方々に心より御礼申し上げます。

    プログラム前半はグリーグ、ツェムリンスキー、マルクスの作品、後半はフィンランドの作曲家 ― ロンパネン、マデトヤ、コッコネンの作品を演奏いたしました。

    CD「ノルディック・ヴィジョンズ」の発売記念を兼ねた演奏会でしたが、開催を決めたのは2月半ば、会場決定が3月上旬。それからチラシを作成し、プログラム冊子に至っては前日に完成という、なんとも慌ただしい舞台裏でした。(汗)

    至らぬ点も多々ありましたが、皆様に少しでもお楽しみいただけたなら幸いです。

    これからも精進してまいります。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

  • 5/16(金)「高橋絵里子ピアノリサイタル」

    5月16日(金)19:00より、目黒のプリモ芸術工房にて「高橋絵里子ピアノリサイタル」を行います。

    プログラム前半はこれまで私がレパートリーとしてきた楽曲、後半はCD「ノルディック・ヴィジョンズ」収録曲に関連した作品を演奏いたします。

    今回はライブ配信もあり、公演当日及び公演3日後までご視聴いただけます。

    後期ロマン派から現在に至るまでの、美しい作品の魅力をお楽しみいただけたらと思います。

    お時間・ご興味のある方、どうぞお越しください。

  • CD 「ノルディック・ヴィジョンズ ― フィンランドのピアノ音楽 ― 」がリリースされました

    3月7日(金)、ALM Recordsより新アルバム「ノルディック・ヴィジョンズ ― フィンランドのピアノ音楽 ―」がリリースされました。

    今回は、フィンランドにおいて室内楽やピアノ作品での再評価が進むコッコネン、シベリウスの愛弟子マデトヤ、「北欧のショパン」とも称されるパルムグレン、ギタリストでもあるニエミネン、そして私がこれまで初演させていただいたロンパネンの2つのピアノ作品を収録いたしました。

    録音から編集を経て、リリースに至るまで大変お世話になりましたコジマ録音の皆様に心より感謝申し上げます。

    なお、本CDは私のオンラインストアから直接お求めいただけるほか、レーベルHP(ハイレゾ配信含む)、Amazon、全国の主要CDショップにてお取り扱いがございます。

  • 演奏動画:「インテルメッツィ I」(望月京)

    皆さま、お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。

    遅くなりましたが、昨年11月のシンポジウム&演奏会で、私が演奏させていただいたもう一つの作品、望月京氏の「インテルメッツィ I」の演奏動画を公開しました。

    この作品は、フランスの思想家・文芸批評家でもあったロラン・バルトの断章形式についての考察からインスピレーションを得ているとのこと。一見無関係に聞こえるいくつかのテーマが順に演奏されていくのですが、「小石を並べるように」「断章形式を書き連ねることによって、それらのあいだに隠されたつながりが次第に浮き彫りになる」様子が表現されています。

    マレットで弦を叩いたり、自転車のチューブゴムで弦をこすったりと、様々な内部奏法も出てきます。最初はてんやわんやしていましたが、演奏していてどんどん楽しくなっていきました。共演してくれた齋藤志野さんは、ウィーンのアンサンブル「クラングフォルム・ウィーン」でも演奏経験のある大変優れたフルーティストです。キレのある彼女の演奏にもご注目ください!

  • インタビュー記事掲載 (フィンランド作曲家協会会誌「コンポシティオ」)

    フィンランド作曲者協会によるインタビュー(英文)が、会誌「コンポシティオ」12月号に掲載されました。

    主に私とフィンランド音楽や現代音楽、先月トーキョーコンサーツ・ラボでの演奏会にて初演させていただいたアリ・ロンパネン氏の「インテルメッツィ」 、また2025年3月発売予定のCDについてもお話させていただきました。

    このような機会をくださり、また私の拙い話を素敵な文章にしてくださった編集部の皆様に感謝申し上げます。

    ・記事の邦訳はこちらから
    ・雑誌の全ページダウンロードはこちらから

  • 演奏動画:「インテルメッツィ」(A. ロンパネン)

    先月のシンポジウム・演奏会で演奏させていただいた楽曲の中から、アリ・ロンパネン氏作曲「インテルメッツィ」の演奏動画をアップしました。

    いつどこで演奏しても、初演はやはり緊張しますね。また演奏する機会があったらもっと曲の神髄まで表現したいです…!

     

     

  • 「日本とフィンランド ― 作曲家による対話」に出演しました

    ちょうど1週間が経ってしまいましたが…去る11月1日、トーキョーコンサーツ・ラボで行われたシンポジウム&演奏会「日本とフィンランド ― 作曲家による対話」が無事終演いたしました。

     私は演奏会の部で、アリ・ロンパネン氏のピアノ曲「インテルメッツィ」(世界初演)、望月京氏のフルートとピアノの作品「インテルメッツィI」を演奏させていただきました。お二方の素晴らしい作品、そして共演してくれた齋藤志野さんに深く感謝いたします。

    また前半のシンポジウムでは、両国で活躍される音楽家の皆様の貴重なお話を聞くことができました。

    今回、国境を越えた音楽交流の場に関わる機会をいただけて大変光栄でした。この会に携わられた全ての音楽家の皆様、スタッフの皆様、雨の中お越しくださったお客様など多くの方々へ御礼申し上げるとともに、今後も精進していきたいと思います。

    皆様ありがとうございました!

  • 「ムジカ・アエレア」ヨエンスー公演

    CD録音が終わった翌々日、フィンランドに飛びました。
    ヨエンスーにて、サーカス・音楽・描画の混合作品「ムジカ・アエレア」の上演に参加するためです。

    「ムジカ・アエレア」は昨年のアーティスト・イン・レジデンツにて出演者同士で共同で制作した、お互いの演奏・演技を見聞きしながら即興していく作品です。
    8月15日にはナユッタモという劇場で、8月16日には「ヨエン・ユオ」というイベントの一環で、市場にある屋外の舞台で上演しました。

    空港からの移動中、なんと虹が!恐らく十何年ぶりに見ることができました。

    酷暑の日本と打って変わって、日本の秋に近いような気候。朝晩は冷えますが、久しぶりのヨーロッパの気候を思い出しました。

    リハーサルでは試行錯誤の繰り返し。ナユッタモとヨエン・ユオ両方の本番は、どちらも違ったものとなりました。普段私が演奏会で演奏するのとはまた異なる体験ができ、とても良い刺激を受けることができました。 

    ナユッタモにて

    当日はあいにくの雨模様でしたが、多くの方が観にいらして下さいました。(偶然ですが、現地のサッカーチーム「イッポ (Jippo)」で活躍中の3名の日本人選手も来てくださいました!)

    稽古場そして前日に上演の機会を与えてくださったナユッタモの皆様、現地のオーガナイズでも大変お世話になった、ヨエンスー音楽祭のヤンネさんとスザンナさん、そして出演者のサッラさんとアリさん、ありがとうございました!

    また今回の渡航・企画をご支援いただいたテレパートそして笹川財団の皆様にも深く感謝申し上げます。