日本のピアニスト、高橋絵里子と作曲家アリ・ロンパネンによるコラボレーションは、演奏者が作曲家の意図を実現させ、作曲家は演奏者の素質にインスピレーションを受けるという好例である。
フィンランドと日本の文化的類似性を示す、このリサイタルのようなアルバムには、選び抜かれた古典的なレパートリー(コッコネン、マデトヤ、パルムグレン)に加え、カイ・ニエミネンがジョアン・ミロの絵画にインスピレーションを得た作品、そしてロンパネンのピアノ曲2曲が収録されている。中でも大作となる「アルマクの砂場」(2020年)は、ロンパネンが高橋のために作曲した数多くの作品の一つである。
高橋の透明感溢れる献身的な演奏は、人間という枠組みを遥かに超える、ロンパネンの複雑で多層的な音楽を捉える上で理想的な視座となっている。
ピアニストはガラスのように滴る音色を慈しむように響かせ、決して強く打ち付けることなく、星座のように透徹したテクスチャーを際立たせている。「アルマクの砂場」はある種のソナタであり、各セクションはそれぞれ様々な種類の子供の遊びに対応するが、それはまるで、宇宙の世界を「秩序立った混沌」として、荒々しく、しかし遊び心を持って説明するかのようである。
評:アウリ・サルキオ=ピトゥカネン (Auli Särkiö-Pitkänen)
フィンランド作曲家協会会誌「コンポシティオ」2025年11月号、P. 59
(邦訳:高橋絵里子)
